クロスバイクのブルホーン化の費用は?メリットや失敗談も

※本サイトはプロモーションが含まれています。

画像

クロスバイクのフラットバーハンドルは、比較的リラックスした体勢で乗れる反面、ハンドルを握る手の向きや位置に自由度がない為、長距離のライドだと疲労が蓄積しやすいのが不満なところ。そこで、おすすめなのがハンドルのブルホーン化。

この記事では、僕が実際に自分のクロスバイクをブルホーン化したときに掛かった費用やメリット、そしてちょっとした失敗談も紹介していきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • ポジションに自由度がほしい
  • クロスバイクをもっと長距離乗りたい
  • クロスバイクを今よりかっこよくしたい
  • ドロップハンドル化はハードルが高いので躊躇している
  • なるべく費用を掛けずにハンドルを替えたい
目次

ブルホーン化の経緯

冒頭でも書きましたが、フラットバーハンドルはバーを握った際の自由度がないのを常々不満に感じていました。そこでまず最初に交換したのがグリップ。エンドバー一体型のやつです。

これで縦にも握ることが出来るようになり、交換当初はとても満足していたのですが、もともと幅が広めのフラットバーの端にあるエンドバーを握ると、肩幅以上に大きく腕が開いてしまう上に咄嗟のブレーキ操作が出来ないことに徐々に不満が募ってきたのです。

「もう、ハンドル交換しか無いかな」と思うようになるまでに、そう時間はかかりませんでした。

理想はドロップハンドルのポジションの自由度の高さ。だけどSTIや、Vブレーキからキャリパーブレーキに交換する費用や労力を考えるとなかなか踏み切れない。そこでブルホーン化という選択肢が出てきたのです。

ブルホーン化のメリットは?

フラットバーハンドルからブルホーンハンドルにするメリットは以下のものが考えられます。

  • ハンドルを握る位置が増えることによるポジションの自由度の高さ
  • ロングライドの疲れが軽減
  • 見た目が良くなる(個人の好みによる)
  • ドロップハンドル化より費用がかからない

対するデメリットは、

  • バーの形状により歩行者などに危険をもたらす
  • 安く抑えても数千円の費用はかかる
  • パーツの配置が変わることによる操作性の変化

が挙げられます。

あまりにも前に突き出たブルホーンバーは危険なので、公道を走る以上はバーの選択は慎重に行い、安全に楽しめるように気を付けたいところ。

ブルホーン化には何通りもある。自分が求めているものを明確に!

一口にブルホーン化と言っても、ハンドルの形状やブレーキレバー・シフターの処理をどうするか等で費用や労力も様々。

そこでブルホーン化するにあたって、まず自分の好みや使い方から譲れない条件を挙げることにしました。そうすれば、おのずと目指す形が見えてくると思ったのです。

その条件は以下の点。

  1. ブレーキレバー・シフターは現状のものを利用
  2. ステムも現状のまま
  3. ブルホーンバーの先端を握っているときでもブレーキ操作をしたい
  4. ハンドル幅は420~450mm
  5. バー中央部にずれ防止の加工がしてあるもの

条件①と②から、バー径は「22.2mm」、クランプ径は「25.4mm」のバーに絞れました。クロスバイクに元々付いているシフターなどのパーツをバー交換後も使うなら、この太さのバーになるはずです。

次に条件③から、バーの縦方向の長さ(リーチ)が比較的短めのものを選ぶ必要があることが分かりました。あと、公道での歩行者保護の観点から、あまりリーチの長いものは避けたかったので。

条件④は、バーの縦部分を握ったときに腕の開きを肩幅くらいに納めたかったという理由から。幅が400mm前後のバーだと既存のパーツが使えないと思ったので420mm以上にしました。

しかし、それでも幅450mm以下のハンドルとなると、ブレーキレバー・シフター、ライト取付けベースなどのパーツの装着を考慮した場合、バー中央部の一番太い25.4mmの部分が出来るだけ幅の短いものでなければなりません。

以上の条件をすべてクリアし、口コミの評価もそれなりに良いものを探した結果、交換するバーが決定!

ブルホーン化に必要なパーツを揃える

先述の条件から、バーはNITTOの「B263AA」に決定。バーの幅は420mmで、縦方向に伸びたリーチ部分に、斜め上方向への立ち上がりがありません。そしてリーチ部が内側に角度が付いているので、よりブレーキレバーに手が届きやすいと思ったのも決め手となりました。

以下、今回のブルホーン化に必要なパーツと、その価格です。(※価格は購入当時のもの)

バー:NITTO B263AA(420mm)

画像

購入価格は\4,200。このバーは色がシルバーというのも決め手の一つです。というのも自分のクロスバイクはGIANT エスケープR3で、ハンドル・コラム・ステム・シートポストがポリッシュ仕上げなのでシルバーのほうが統一感が出るため。

バーテープ:EMPT ES-JHT020

画像

購入価格は\980。とても売れていて評判も良く、リーズナブルな値段が決め手。バーテープを巻いたことがない僕でも扱いやすそうだと感じました。エンドキャップとエンドテープが付属なのも良心的。

エンドテープ:ザナックス BGF-26

画像

購入価格は\751。エンドテープはバーテープに付属しているので本来必要無かったのですが、施工時のミス(失敗談参照)により購入。

実は、このテープより前に100円ショップの自己融着テープを使用していたのですが屋外には不向きだったようで、すぐに干からびた感じになってボロボロの状態になり、こちらのテープに買い直しました。

以上が今回のブルホーン化にあたり必要なパーツです。合計価格は\5,931と、かなりお安く上がりました。

いざ、交換!

必要なパーツも揃ったところで、ブルホーン化開始です。交換前に現状のフラットバーとの比較をしてみました。

画像

540mmのフラットバーに比べブルホーンバーは420mmなので、かなり幅がコンパクトになります。その分シフター等の現状のパーツが上手く収まるのか、この段階ではやや不安でした。

ちなみに重量は、

・エスケープR3標準バー・・・214g

・ブルホーンバー・・・284g

です。

ブルホーンバーのほうが70g重いですが、標準バーに付けていたエルゴグリップが両方合わせて210gあり、対して施工する量のバーテープとエンドキャップは合わせても40gほどなので、交換後はトータルで100gほどの軽量化になります。

グリップ、シフターなどの取外し

現状のフラットバーを取外す前に、まずグリップを外しブレーキレバー・シフターを外します。取外し作業時の写真は、作業に夢中でほとんど撮り忘れてしまいました。

フラットバーハンドルを取外す

ステムのボルトを緩め、ハンドルを取外します。当たり前ですが、ステムのボルトは結構硬く締まってるので、ボルト頭をナメないように注意。ついでにステムの取付面を清掃しました。

ブルホーンバーを取付ける

ブルホーンバーをステムに取り付けます。後工程のシフターの取付けや角度の微調整の為、この段階では本締めはせず仮締めにしておきます。

シフター、ベル等の取付け

ブレーキレバー・シフター、ベル、ライト取付けベースを装着していきます。シフターの取付けのとき、バーの曲がり部分で苦戦するかと構えていたんですが、意外とすんなりいったのは嬉しい誤算でした!

ブレーキワイヤー、シフトワイヤーが無理な干渉をしないように注意しつつ、シフターの左右間のクリアランスを決めます。

画像

ただやはり、420mmのバーだと各パーツの配置がキツキツに。この状態だとサイコンやスマホ取付けが困難なので、別途方法を考えなくては・・・。今回みたいにシフターなどのクロスバイクのパーツをそのまま利用するなら、450mmくらいのバーのほうが取付けに余裕が出来るのでオススメです。

各パーツの位置が決まったらステムのボルトを本締めします。ここは大事な箇所なので、しっかり締めてください。自分は持ってませんがトルクレンチ推奨です。

バーテープを巻く

バーテープを巻くのは人生初!中学生のときにテニスラケットのグリップを巻いたことがあるけど・・・役に立たないか(笑)

購入したバーテープに説明書がついていて、それによるとバー先端から巻いていき、右側は反時計回り(バーの上部を起点とした場合、上→左→下→右)、左側は時計回りに巻いていくそうです。

まあ、巻き方は人それぞれでいいと思うので、やりやすい方法で。

画像

とりあえず巻き完了!バーテープ裏側に両面テープが無いので、とても巻きやすかったです。

この工程での失敗点は・・・

失敗ポイント①

今回、右側から巻いていったんですが何せバーテープ初挑戦なので恐る恐る引っ張りながらの作業となり、ややコツをつかんだ左側に比べて伸びが少なく太めの仕上がりに・・・。

失敗ポイント②

上の写真をよ~く見てもらうと分かるんですが、バーテープの巻きの送り方向が左右同じになっていました。どちらも右下がり。まあ、見た目だけの問題ですが、通常は左右対称ですよね・・・。

失敗ポイント③

バーテープを巻き終わってエンドテープを貼るとき、テープを引っ張るクセがついていたみたいで、伸縮率の低いエンドテープを引きちぎってしまいました(笑)。その前に巻き方が汚い・・・。

どれも操作性には影響が無く、あくまで見た目上の問題ですが・・・。

エンドキャップの取付け

バーテープに付属していたメッキのエンドキャップを使用します。素手の力だけで嵌め込むのは無理なので、キャップに布を当てて樹脂ハンマーでたたきました。

失敗ポイント④

樹脂ハンマーでたたき過ぎたみたいで、片方のキャップのメッキにヒビが入ってしまいました。まあ、近くで見ないと分からないしキャップ本体は大丈夫なので、このままでOKとします

以上でブルホーン化は完了・・・だったんですが、後日右側のバーテープの巻き直しと、エンドテープを両側貼り直しました。

バーテープは一度ほどいてから前回より引っ張り気味で左右対称になるように巻き直し。エンドテープには当初100円ショップの自己融着テープを巻いていましたが、すぐにひび割れたような状態になったのでザナックスのエンドテープに変更。

画像

このザナックスのエンドテープ BGF-26は幅10mmとやや細いのですが、施工性は良好でした。

画像

ブレーキレバーとハンドルの位置関係がわかるかな?

画像

バーのどこを握っていてもブレーキレバーが操作できるように調整しました。

インプレッション

確認のため近所を試走してきました。

まずブルホーンバー自体の感想ですが、幅もリーチの長さも自分好みですごくいい感じ!

先端もそんなに上向きに角度を付けておらず、先端にいくほど内側に絞られているこのバーの形状とのバランスもバッチリ!

標準のフラットバーから120mm短くなったけど、特に操作性に違和感は無かったです。

そして大事なポイント、

  • ハンドルを切ったときに各ワイヤーの突っ張りや干渉が無いか?
  • ブレーキが正常に効くか?
  • 変速は問題ないか?
  • バー先端を握っているときでもブレーキレバーをしっかり操作できるか?

これらも問題ありません。

ただ、バー先端を握っているときのブレーキレバーの操作は親指となり、全力でレバーを握ることは出来ないので気を付けなければなりません。なので基本的に街中では先端を握らない方が安全ですね。

まとめ

クロスバイクのブルホーン化は思ったよりも簡単で効果バツグンです。今回紹介した仕様だと費用もそんなに掛からずにカスタマイズが可能です。

バー交換したことで今まで以上に他者への配慮等が必要となりますが、そういった安全も確保したうえで今後はもっとロングライドにも挑戦しようと思います。そして、その過程で感じたことやパーツの耐久性などもこのブログで紹介できればと思っています。

今回の記事が、クロスバイクのブルホーン化を考えている皆さんのお役に立てれば嬉しいです!

目次