エスケープR3の2024年モデルと2023年モデルの違いは?価格やスペックから比較

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GIANTのエスケープR3は、手頃な価格でありながら高性能で操作性の良いクロスバイクとして人気があります。そんなR3に2024年モデルが登場しました。

この記事では、R3の2024年モデルは2023年モデルに比べ何が変わったのか詳しく解説します。

目次

エスケープR3とは

エスケープRシリーズは、GIANTが展開するクロスバイクの中でもベストセラーモデルです。スポーツ自転車ビギナー向けに快適性と操作性を追求した究極のスタンダードモデルとして開発されています。2023年10月現在、エスケープRシリーズは女性向けのLivを含めると10種類存在します(モーター搭載のE+を除く)。

その中でもエスケープR3は、エスケープRシリーズの中でも最も人気なモデルであり、初めてクロスバイクに乗る方にも快適な走りを提供します。

そんなエスケープR3に2024年モデルが登場しましたが、今回大幅な変更が加えられ話題となっています。次からは、2023年モデルと比べて一体どんなところが変わったのか解説していきます。

エスケープR3の2024年モデルと2023年モデルの違い

2024年モデルのGIANT エスケープR3は、2023年モデルと比較していくつかのスペックの変更があります。以下に詳細をまとめました。

フレーム

2024年モデルではフレームの形状が変更され、従来の潰し形状から丸型のパイプフレーム形状に変更されました。

個人的に、ここが一番のポイントだと思っています。今までのR3はトップチューブ部分に潰しがきいた薄い形状のフレームが採用されていて、それがR3最大の魅力でした。

これに対し2024年モデルでは丸型のパイプフレーム形状に変更されています。この変更により、コストを削減し、エントリーユーザーに対して価格を下げる方針が取られたと考えられます。

一般的に、潰しがきいたフレームは剛性が向上し、少ない金属でフレームを形成できるというメリットがあります。また、見た目もすっきりしてカッコいいという特徴があります。

一方で、フレームの精製コストが高くなるというデメリットもあるため、2024年モデルのフレーム変更によりエントリーユーザーに対してはコストという形で還元されることになりました。

フロントフォーク

2023年モデルのエスケープR3では、クロモリ(Cr-mo)製のフロントフォークが使用されていました。しかし、2024年モデルではフロントフォークの材料がスチールに変更されました。

一般的には、クロスバイクにおいてはカーボン>アルミニウム>クロモリ>スチールの順に材料の性能が良いとされています。そのため、フロントフォークの材料がスチールに変更されたことはコストダウンのためと言えるでしょう。

ただし、フロントフォークの材料は性能だけでなく、コストや耐久性などの要素も考慮されます。そのため、具体的な性能や特徴については詳細な情報が提供されていないため、判断は難しいです。

ホイール

2023年モデルではGIANT SPINFORCE LITE WheelSetが使用されていましたが、2024年モデルではアルミニウム製のホイールに変更されました。

この2つのホイールの重量差はどうなのか?といった詳細なスペックまでは調べきれませんでした。

タイヤ

2023年モデルでは700×30CのGIANT ESCAPE R TIREが使用されていましたが、2024年モデルでは700×32CのKENDA KWESTが使用されるようになりました。

スポーツバイクの近年のトレンドは太めのタイヤを履くようになっており、エスケープR3もこの流れで快適性に振ってきたと思われます。

2023年モデルのタイヤはGIANT ESCAPE R TIREというバランスの取れたタイヤで、寿命も長く、一般的には高品質とされています 。

2024年モデルのタイヤはKENDA KWESTというタイヤです。KENDAは競技の場面でも採用されるブランドであり、ミドルグレード以上のタイヤは性能が高いとされています。ただし、KENDA KWESTの場合、紫外線に対する強度がそこまで高くないため、ひび割れまでの期間が短いという印象もあります。

ただし、KENDAは一部のモデルを除いては高品質なタイヤブランドであり、競技にも使用されることがあるため、性能面では期待できるでしょう。

グリップ

2023年モデルではERGO LOCK ON GRIPが使用されていましたが、2024年モデルではCOMFORT GRIPに変更されました。

2023年モデルに採用されていたERGO LOCK ON GRIPというグリップは、エルゴノミックなデザインで握りやすさと快適性に優れていました。

これに対し2024年モデルは一般的な形状のグリップとなり、固定方法もネジ止めではなくなりました。

サドル

2024年モデルのサドルはユニグリップシステム非対応となりました。

今までのエスケープR3のサドルに採用されていたユニグリップシステムは、専用のオプションパーツを取り付けるためのマウントが付いているシステムで、このシステムを使用することで別売りのテールライト、サドルバッグ、ワイヤーロックなどをスマートに装着することができます。

ユニグリップシステムは、アクセサリーの取り付け場所に困ることなく、スマートで整った外観を保つことができていました。特に、テールライトやワイヤーロックは、安全性を高めるために必要なアイテムですので、便利な取り付け方法があることは重要です。

そんなユニグリップシステム非対応のサドルに変更されたのも、やはりコストダウンのためだと言えるでしょう。

重量

2023年モデルのSサイズの重量は10.7kgでしたが、2024年モデルでは11.1kg0.4kg増加しました。

重量の増加については、軽さを求めるクロスバイクユーザーにとっては少し残念な結果かもしれません。ただし、重量の変化は個人の好みや使用目的によって異なるため、どの程度重要視するかはユーザー次第でしょう。

価格

2023年モデルの税込み価格は79,200円でしたが、2024年モデルでは66,000円約20%値下げされました。LTDやマイクロシフトモデルは更にもう少し安いです。

ただし、価格については販売店や地域によって異なる場合がありますので、最新の価格情報を確認する際には、GIANT公式ウェブサイトや販売店にお問い合わせすることをおすすめします。

まとめ

エスケープR3は、手頃な価格でありながら高性能で操作性の良いクロスバイクとして人気があります。ですが2023年モデルまでは毎年徐々に価格が上がってきており、「R3=コスパに優れたエントリークロスバイク」というイメージが薄らいでいたのも正直な感想でした。

ですが今回書いてきたように、2024年モデルは様々な変更点により昨年までのモデルに対し価格が抑えられ、クロスバイクの裾野を広げた(以前の状態に戻した)と言えます。

正直なところ、2024年モデルのエスケープR3はコストカットのための順当なグレードダウンが行われたと言わざるを得ないですが、価格ダウンの恩恵は計り知れないですし、それによりスポーツバイクの世界の敷居が下がり、より多くの人が参入しやすくなったのは事実ですし喜ばしいことではないでしょうか。

以上、エスケープR3の2024年モデルと2023年モデルの違いについて解説しました。

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